磐田市全体の人口の推移を見ると、毎年減少傾向にあります。令和4年3月末の人口は167,663人で令和3年の3月末の169,013人と比べて1,350人減少しています。平成28年3月末の人口170,311人と比べると-2,648人、平成24年3月末の人口172,814人と比べると-5,151と減少しています。
コロナ前の令和元年度は、大きな人口の減少がありませんでしたが、コロナ禍の令和2年度以降は毎月減少している状況が見られます。新型コロナの影響で人口減少が大きくなっているのがわかります。
地区別推移では、以前から磐田地区以外の人口は減少傾向にあり、福田地区の減少は大きく推移していました。近年、磐田地区はわずかですが人口が増加していたものの、令和4年3月末にはこちらも減少しています。全体的な人口減少に加え、磐田市の中心地に人口が集まり、それ以外の地域の人口は減少していく傾向は、今後も続くのではと思われます。
逆に磐田市の世帯数は増えています。子どもの数も減っている事から、夫婦のみの世帯が増えたのかもしれません。
子どもがいない世帯が増えると、マンションの需要が増え、戸建の需要が減っていくでしょう。
年代別人口推移では、70代が増え、30代の人口減少が気になります。
70代だと子どもと同居ではない夫婦は家を手放して施設に入ることを検討するでしょう。昨今空き家問題が取り沙汰されていますが、磐田市でもこれからさらに空き家が増えていくと考えられます。
また、入園、入学を機にマイホームを持つ30代が多い事を考えると、子育て世代が磐田市以外にマイホームを持ち、転居する人が増えているのかもしれません。
磐田市の人口推移を見ると、空き家の増加やマイホームを持つ世帯の減少傾向から、空き家や土地を所有している方はなるべく早い段階で売却をした方がいいかもしれません。
人口減少は今後も続くでしょうし、需要が減って行くだろう中心地以外の物件の価値がどんどん下がると思っていいでしょう。
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