令和6年 静岡県の地価公示
令和6年静岡県の地価公示価格を見ると、住宅価格の平均価格は71,800円/㎡で平均変動率は令和5年の-0.5%に比べ、-0.2%となっています。
県内の地価は、住宅地は引き続き下落したものの下落率は縮小し、商業地は下落から上昇に転じ、工業地は上昇率が拡大しました。新型コロナウイルス感染症の5類移行など、社会経済活動の正常化が進む中で、生活利便性の良好な住宅地、にぎわいのある観光地や顧客の回遊する商業地、高速道路からのアクセスの良い工業地等を中心に需要が堅調で、地価は上昇傾向となっています。
平均変動率の上位(全用途)は、1位熱海市(+3.6%)、2位長泉町(+1.2%)、3位湖西市(+0.7%)、4位浜松市(+0.5%)5位静岡市(0.4%)です。
観光客で賑わい、首都圏に近く新幹線駅のある熱海市や、JR三島駅に近く利便性の良い長泉町や清水町が人気が高く、隣接する愛知県 方面からの需要もある湖西市、遠鉄沿線等利便性の良い住宅地の需要が堅調な浜松市、中心市街地の人流が回復傾向の静岡市が上位となりました。
下位は、過疎地域や沿岸部地域を含む市町となっています。静岡県の沿岸部は東日本大震災以降、津波リスクを懸念して住宅需要が減退、地価が下降傾向を続けています。また、過疎化が進んでいる山間部でも地価の下落が続いています。
住宅地の平均価格の上位は、1位長泉町(123,300円/㎡)、2位静岡市(114,600円/㎡)、3位清水町(111,300円/㎡)、4位三島市(98,700円/㎡)、5位沼津市(83,900円/㎡)。
変動率は、1位長泉町(+1.0%)、2位湖西市(+1.0%)、3位熱海市(+0.6%)、4位浜松市(+0.3%)5位磐田市(+0.6%)となっており、新型コロナウイルス禍からの回復がうかがえます。