梅雨に入り、雨の日が増えてきました。
大雨から起こる洪水などの災害だけでなく、これから来る台風の被害なども気になるところです。

特に、これから家を建てようと考えている方は、床下・床上浸水の被害を頭に入れて計画したいですね。

簡単に言えば、床下浸水とは「住宅の床より下の浸水」。
床上浸水とは「住宅の床より上までの浸水」となります。

近くに川がないから大丈夫だと思っていても、その地域内で周辺より低いところにあったり、なだらかな傾斜地に面していれば安心できないかもしれません。
やはり家を建てる際には、その土地の地盤はよく調べましょう。
まず、土地の歴史を知ることが大切です。図書館などで明治以降の古地図をみて、昔はどんな土地だったのかを確認したり、旧地名を調べたりします。
そして、ハザードマップは必ず見ておきましょう。(磐田市のハザードマップはこちらhttps://www.city.iwata.shizuoka.jp/bousai_anzen/bousai/ooame_sonae/1005987.html)
津波浸水マップも併せてチェックしておきます。
不安が解消されるのであれば、地盤調査を依頼するのもいいですね。

それでも、希望の地域が地盤の良い場所ではない、浸水被害の考えられる場所に家を建てる場合は、浸水に供えた造りにすることを考えなくてはいけません。

国土交通省のサイトに浸水の予防・人命を守る家づくりとして、水害対策が載っています。https://www.mlit.go.jp/river/pamphlet_jirei/bousai/saigai/kiroku/suigai/suigai_4-1-3.html

水害から自宅を守ることを考える際には、急激に被害内容が増加する「床上浸水」の防止に焦点を合わせることが重要なポイントとなる。
過去の水害に関する情報や行政機関が提供している自宅周辺の水害の可能性に関する情報などをもとに、床を高くしたり、ピロティー構造にすることによって、水害時の被害軽減が可能となる。また、既設住宅では災害時の二階の有効活用や災害用の脱出用として屋根に外部への出口を設けることも有効である。

(国土交通省サイトより)

・かさ上げ(盛り土)
敷地全体に盛り土をして、家の地盤を高くします。
必要に応じて、沈下や崩壊が起きないよう締め固め、鉄筋コンクリートの擁壁を設けます。盛り土をはじめとした土工事は、予想よりも高額になる場合が多いですし、開発申請が必要な場合や、絶対高さの制限なども考慮する必要が出てきます。

・高床
一階床用の基礎を高くする方法と、一階は柱等により床面を高い位置に設けるピロティ状の空間として二階に主要居室を配置する方法があります。

・囲む
家の周りを防水性の塀で囲むことにより、敷地外からの浸水を防ぎます。

・建物防水
外壁を耐水化することで、浸水被害を低減させます。
建物自体を防水性のある建材で囲み、止水板で防水します。
建物が浮力で浮き上がらないように、基礎との接合を強化する必要があります。

以上の4種の方法がありますので、かかる費用や利便性などを総合的にみて、計画を立てましょう。

また、家を建てる時に災害に備えて、コンセントの位置を通常より高く設置して漏電を防ぐことや、水回りをまとめて上階に持っていくこともおすすめです。
他にも、大きな鉢植えや自転車などの大きなものを建物の周りに置かないことや、大きな家具は固定をして、逃げ道を塞いでしまうことを防止するなどの対策をした方がいいでしょう。

床上浸水の被害は、床が壁が泥水で汚れたり、家電製品が壊れたりとその被害がすぐに頭に浮かびますが、床下の被害は表に出にくいので気付かないことが多いです。
点検口がない場合は床下の状況も確認し辛く、対処しなかったことで被害が拡大して二次災害の可能性もあります。
床下の構造部の木材を濡れたままにしておくと、建物の構造部分の劣化を進行させたり、シロアリの被害が出たりということもあります。

土地や中古住宅を探す際は、株式会社オースリーのインターネットサイト→ http://o-three.jp/page_investment_article_list/ や LINEで物件情報を得られる「SUMICA」で検索→ https://lin.ee/5hHGucB

そして、これから台風の来る季節ですが、政府広報オンラインに対策がありました。
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201304/2.html

暴風に関する気象情報が発表されたら、風が強くなる前に、建物や建物の周りを見直して、飛びやすいものは固定するなど、対策を行いましょう。
また、学校や会社などにいるときは、強い風によって交通機関がストップし、帰宅が困難になるおそれがありますので、気象情報や警報・注意報が発表された場合は、学校や会社の指示に従って早めに帰宅するなど、強風のピークを避けて行動しましょう。

【強風への備え】
・家の周囲やベランダに置いてある倒れやすいものなどは固定するか家の中に入れる。(物干し竿、植木鉢、自転車など)
・屋根や雨戸、シャッターを点検し補強しておく
・窓ガラスに飛散防止用のフィルムを貼っておく

【強風が吹いているときは】
・転倒・転落や、看板などの飛散物による負傷を避けるため、外出はできるだけ控える
・窓や雨戸、シャッターをしっかり閉める。雨戸などがない場合は割れた窓ガラスの飛散防止のためカーテンを閉める暴風に関する気象情報が発表されたら、風が強くなる前に、建物や建物の周りを見直して、飛びやすいものは固定するなど、対策を行いましょう。
また、学校や会社などにいるときは、強い風によって交通機関がストップし、帰宅が困難になるおそれがありますので、気象情報や警報・注意報が発表された場合は、学校や会社の指示に従って早めに帰宅するなど、強風のピークを避けて行動しましょう。
(政府広報オンラインより)

できる対策は早めにして、安心して過ごしたいですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.