親が住んでいた家の後始末

 どうしたらいい?

親が亡くなって葬儀を執り行い、その後やらなければいけない事の一つに家の後始末があります。

親と同居していてそのまま住み続けるのならいいのですが、誰も住まない場合は家をどうするか考えなければいけません。

とりあえず相続をして、その後どうしようかゆっくり検討するケースもありますが、相続した時点で相続税と固定資産税が発生する事もあり早めに行動することをお勧めします


親の家を売却する場合

すでに住む家があったり、現在の居住地から遠い場合などは子どもや親族がその家を引き継がずに処分をすることになるでしょう。

  1. 不動産の名義変更をする
  2. 相続税の申告をする(親の死亡から10ヶ月以内)
  3. 不動産会社に査定を依頼
  4. 売却をする

売却して現金化すれば、相続人同士で公平に分けやすくなります。

家を売却することで、多額に現金が手に入りますが、思い出の家がなくなることで喪失感も。写真を撮ったり、邪魔にならないものなら家具などを自宅に引き取ったりして、思い出を残しておけるようにしたいですね

相続した実家を売却する場合でも、相続登記後でないと売却活動はできませんのでご注意ください。


親の家を賃貸に出す場合

思い出の詰まった実家をすぐに売却することには抵抗があり「とりあえず賃貸に出したい」と言われるケースは多いです。

賃貸に出す手順としては以下のようになります。

  1. 不動産の名義変更をする
  2. 相続税の申告をする(親の死亡から10ヶ月以内)
  3. 相続不動産が賃貸に出せるか見極める
  4. 周辺の賃貸需要を調べる(相場家賃や競合物件も調べる)
  5. リフォーム計画を立てて、業者から見積もりをとってリフォーム工事
  6. 賃貸物件を扱う不動産業者を探し契約
  7. 賃料や入居条件を決めて入居者募集
  8. 内見後に賃貸契約の締結

家賃も入るし、思い出の家の活用できて良いようにも思えますが注意したい事もあります。

入居者募集を始めてすぐに見つかればいいのですが、見つからなければ収入が得られません。空き家になっている期間にも、固定資産税などの費用が発生します。

入居審査をきちんとしたつもりでも、入居者が近隣トラブルを起こしたり、家賃の滞納や、退去時の費用でもめたりするトラブルがある可能性があります。

可能な限り、入居時の審査で良質な入居者を選んだり、保証会社を利用したり、契約書にできるだけ詳細な条件を定めておくことが大切です。

古い実家を相続した場合は数百万円単位のリフォーム費用がかかってしまう可能性があります。また、どこかの設備が壊れたら修繕費もかかります。

賃貸に出す前にリフォームをどこまでするか、賃貸需要がある地域なのか、普通借家か定期借家かなど借りる側のニーズも考えて検討しましょう。

さらに、賃貸に出すためにどれくらいの費用をかければ、いくらくらいの賃料設定で、どれくらいの期間借りてもらえそうかということを知る必要もあります。

収入と支出についてシミュレーションしておくことがとても大切です。

ただ、空き家にするよりは建物の老朽化を気にする必要がなく、居住者が不在とならないことで安全性も高まります。

一軒家は使わないでおくと傷みが早くなりますが、誰かが住んでいることで換気や掃除など管理をしてもらえる上、空き家は悪臭や不審者の侵入、不法投棄などの被害に遭いやすいので、このようなリスクを回避できるのもメリットです。


売却や賃貸に出す際には親の残した家財道具などの片付けが必要

親の遺品の片付けを行うのは、基本的に子どもや孫など、遺品を引き継ぐ権利のある相続人です。遺品の片付けをすると相続放棄が認められなくなることもあるため、相続放棄する場合は遺品に触れてはいけません。後始末はスケジュールを立てて実行することをお勧めします。思い出に浸ってなかなか手をつけられずにいつまで経っても進まないことにもなりかねません。

遺品の整理のポイントとしては、

  • 貴重品、重要書類を探す
  • 相続人の話し合い
  • 片づける部屋や場所の順番を決める
  • ゴミの処分方法を確認、ごみ収集センターの場所や営業日、費用の負担をどうするか
  • 大きなものは人手も欲しくなるので兄弟や身内で協力して予定を合わせる
  • 形見分けで近親者に渡す際には四十九日まで終わらせておくとスムーズ

家の後始末ができずに放置される事の原因として、家の中の親が残した家財道具などの整理ができなくて、途方に暮れてしまうということがあります。

できれば親が元気なうちに、必要なものとそうでないものを仕分けたり、子どもに残った家の中のものをどうしたいかを話しておくのがいいでしょう。不必要な衣類、食料品、健康器具などを溜め込んでいないかをチェックしておけると良いです。

親が元気なうちに整理ができなかった場合も、期限を決めてスケジュールを組み片付けをどんどん進めないと、売ることもできず建物は老朽化し、思い出も朽ちていってしまいます。

どうしても片付けができない場合は遺品整理業者に頼んでしまうのもいいでしょう。遺品の仕分け、不用品の引き取り、部屋の掃除をしてくれます。


親の家を相続して、空き家にして残す場合

家を処分しないで残しておけば、思い出はそのまま残ります。

まったく考えていなかった田舎暮らしも、何かのキッカケで魅力を感じ、定年後は自分の育った土地で生活したいと思うかもしれません。

この場合もまず不動産の名義変更をしてください。

相続する場合には、多額の相続税がかかる上、空き家の固定資産税もかかりますのでご注意ください

他にも、定期的な管理が必要となります。近隣トラブルを避けるためにも管理はしっかりしましょう。空き家のリスク

管理を怠り、そのまま空き家を放置すると、手入れされない家の老朽化は想像以上に早く、カビや害虫・害獣が出現しあっという間に住めない家になる可能性があります。庭の草刈りなどもしていないと外観も悪くなってゴミが投棄されるようになったり、不審者が住み着くこともあります。さらに、「特定空き家」に指定されてしまうと固定資産税の優遇が受けられず税金が約6倍になってしまいます。誰がどのように管理をするのかをしっかりと決め、実行しなければいけません。

  • 通気、換気
  • 通水
  • 清掃
  • 雨漏りの有無、カビの確認
  • 草刈りやゴミの撤去
  • 建物の損傷状態の確認
  • 郵便物の整理

これらを月に一回はしましょう。


相続した実家について、賃貸に出す場合も空き家にする場合には費用や管理の負担が予想以上にかかるので、とにかく維持費がかからないように、早めにすっきりさせてしまいたいということであれば、売却を優先して検討することをお勧めします

家を少しでも高く売りたい方は売却に強い不動産会社を選ぶことがとても大切です。

簡単で複数から査定金額を出してもらえるからと気軽に一括査定サイトを利用した場合に、損をしたり、大変な思いをしてしまう事も→https://o-three.jp/blog/%e4%b8%8d%e5%8b%95%e7%94%a3%e5%a3%b2%e5%8d%b4%e4%b8%80%e6%8b%ac%e6%9f%bb%e5%ae%9a%e3%81%a3%e3%81%a6%e3%80%81%e4%be%bf%e5%88%a9%e3%81%9d%e3%81%86%e3%81%a0%e3%81%91%e3%81%a9%e3%80%81%e3%80%81%e3%80%81/

あなたの状況や希望をヒアリングした上で、売却経験を活かして、精度の高い販売戦略を提案してくれる不動産会社に査定、仲介をお願いしましょう。

株式会社オースリーでは、静岡県を中心に不動産売却を仲介してきた実績と経験があります。
不動産売却専門店として、お客様の大切な思い出の家をより良い条件で売却できるよう、専門スタッフが丁寧にお話を伺い、対応いたします。
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